私たちのふるさと稚内は市制を施行してから70年を迎えました。漁業を中心に前途洋々と思われていた稚内は、沿岸からニシンが消え、沖合では200海里規制で底引き船が減船するなど、大打撃を受けました。しかし、先人たちのたゆまぬ努力と挑戦で、幾多の困難を乗り越えて市制70年を迎えています。
7月14日に行われた稚内市制施行70年記念式典で、小中学校の児童会・生徒会の代表が「子供たちから、稚内の未来に届けるメッセージ」を発表してくれました。以下、その朗読の要約です。
1.私たちのふるさと・稚内
私たちの住む最北端の街・稚内は、豊かな海に囲まれ、間宮林蔵が200年前に樺太探検へと出発し、樺太と結ぶ航路もできて北の玄関口として発展しました。戦後、多くの人たちが樺太から引き揚げてきました。私たちの町は風が強く、夏でも寒いけれども、きれいな海、すんだ空気、海の向こうには利尻富士や礼文が見え、そして最北端の宗谷岬。豊かな自然と、歴史と文化があり、人の温かさも稚内の魅力です。
2.子育て平和都市宣言のまち・稚内
戦争のない平和な街・稚内を子供たちに残したい、うつくしい自然、香り高い文化を永遠に願うふるさとでありたい、このような思いを活かそうと『子育て平和都市宣言』をしました。この思いを大切にして、楽しく笑顔あふれる学校、いじめのない安心して学べる学校にしようと、子ども会議で話し合ってきました。大切なことは「一人ひとりが主人公の学校をつくること!」
3.私たちの未来、稚内の未来
10年後の稚内、お店も人も増えてもっと賑やかになってほしい、オリンピックで金メダルをとる選手が誕生してほしい、すてきな学校になってほしい、魚がたくさんとれるようになってほしい、学び続ける街であってほしい、平和で安全な街であってほしい、豊かな自然を活かした街、でも一番大切なことは笑顔と思いやりがあふれる街。稚内で働き、役立つ仕事をしたい。遠く離れていても、周りの人たちに稚内を伝える人になりたい。
小中学生の澄んだ眼と清らかな心、素直な言葉がふるさとの将来を明るく語ってくれました。感謝です。